トレードの合間に聴いた落語を一日一席ずつ紹介していきます。

桂文枝(六代)  天満の白狗

天満の白狗(てんまのしろいぬ)

11.11.11 さんし●その昔、犬は人間に近い存在だと考えられていた時代がありました。特に白犬は、生まれ変わったら人間になると信じられていました。

その白犬が、生まれ変わってからではなく、どうせなら今すぐ人間になりたいと思い立ち、百度参りを始めました。こけの一念と申しましょうか、ある日気が付いてみると人間になっている。白犬は大喜び。それまで何かと優しくしてもらっていたご隠居さんの家に飛びこみます。

突然見知らぬ男が、しかも素っ裸で飛びこんできたものですから、ご隠居さんとしても驚いたのですが、そこは人のいいご隠居さん。てっきり地方から出てきて、身ぐるみはがされたのだろうと同情し、仕事の世話をしてやろうと思い立ちます。

しかし、人間になったとは言うものの、昨日までは犬です。食事の時間になれば、手で皿を押さえて前のめりにがつがつ食べる。急ぐと四つん這いになるなどなど、なんだか様子がおかしい。なにより、服を自分で着ることができない。それはまぁ、つい昨日まで犬だったわけですから当たり前と言えば当たり前なのですが、ご隠居さんの方はまさかつい昨日まで犬だったなんて思ってもいませんから、不思議で仕方ありません。とにかく、服ぐらいは着させないとと思い、

「おーい、もとや、もとはおらぬか。この男に、何か着るものを……、もとや、もとはいぬか」

すると白犬は

「へぇ、今朝、人間になったところです」

(http://homepage3.nifty.com/~tomikura/rakugo/m3.html#MOTOINU より転載)

 

三枝師の座布団の傍には火鉢に鉄瓶。

「天満の白狗」とはなんじゃろかと思っていたら、江戸の「元犬」の改作らしい。場所の設定が天満宮の境内で、棲みつく白犬が御利益で人間になり、その犬を可愛がっていた口入屋の甚兵衛さんの世話で奉公に行く話。

人間になったのに犬の習性が表れてしまう滑稽は、もっと畳み込むような流れになったほうが笑いの増幅があると思う。

奉公先のお女衆(おなごし)の名前が「おもと」さんで、旦那が「『もと』や、居てへんのか。『もと』、居ぬか」と呼んで「今朝まで犬」のサゲ。せっかくの改作なのだから、新たなサゲがほしいところ。

サゲ前で「鉄瓶の口を切っといて」では実際に傍らの鉄瓶を小道具として使用。江戸風味の演出。

(http://blog.livedoor.jp/kogakudo/archives/51114606.html より転載)

 

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