トレードの合間に聴いた落語を一日一席ずつ紹介していきます。

林家彦六   中村仲蔵

中村仲蔵(なかむらなかぞう)

11.11.21 ひころく●芝居修行を続けて名題に昇格した中村仲蔵が、どんな大役がもらえるかと期待していると、与えられた役は、つまらない場面なので客が食事をする弁当幕と呼ばれる、忠臣蔵五段目の端役、定九郎だった。気落ちして上方修行に出るという仲蔵に女房が、あんたにしか出来ない定九郎を演じろって言う期待じゃないのかいと励ます。気を取し直して、衣装と見栄に工夫を重ね、斬新な定九郎を演じた。

見事な演技に、観客は掛け声も忘れて、ただうなるだけだった。客席が静かなので、ウケなかったと勘違いし、また上方修行へと旅立とうとする。途中で「昨日の定九郎を見たかい、素晴らしかった」との話を小耳に挟み、これを女房に伝えるために家に戻る。

そこで親方に呼ばれ、昨日の芝居は良かったと褒められ、褒美に煙草入れをもらって家に戻り、女房に礼を言う。失敗したの、うまくいったのって、私しゃ煙に巻かれちまうよ。

もらったのが煙草入れだ。

 (http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-74.html より転載)

 

歌舞伎好きの私としては、落語にハマりだしてからずっと聞きたかったもの。林家正蔵の声はすっかりお爺ちゃん、村の長老の話を聴いているかのようだ。脂ののった男前役者である仲蔵も、シャキシャキで働き者の奥さんも、しなびた老夫婦みたい。

ところが、いよいよ自分の考えた演出で勝負を賭ける舞台シーン、目に浮かぶのは暗い小屋に浮かび上がる、白塗りで水に濡れたイイ男。頭の中には、録画で見て惚れ惚れした海老蔵の定九郎が重なる。

観客と同じ気持ちで聞きながら「うーーーん」と唸る。

(http://toto.cocolog-nifty.com/kg/2008/03/post_a549.html より転載)

 

正蔵の仮名手本忠臣蔵・五段目の描写は、現在の実際の歌舞伎の五段目の内容とは大きく違い、聴いてるほうが戸惑うが、歌舞伎とは姉妹演劇である(原作である)文楽の仮名手本忠臣蔵・五段目を見ると合点がいく(ついでに言うと、仮名手本のことを描いた錦絵とも合致する)。おそらく文楽はオリジナルに近いカタチなのでしょうな。正蔵の落語は昭和40年の録音だが、おそらくその時点で歌舞伎の手は平成に見る仮名手本・五段目と変わらないんじゃないかと思うが、正蔵はあえて昔から受け継がれてる、古いほうの演出内容で噺している。んまあ、噺のバックグラウンドが江戸時代なんだから当たり前といえば当たり前ですが。

(http://www.kusuya.net/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%BB%B2%E8%94%B5 より転載)

 

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