トレードの合間に聴いた落語を一日一席ずつ紹介していきます。

立川志の輔  鼠穴


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鼠穴(ねずみあな)
●江戸の兄を頼って、越後から弟が職探しに来た。兄は、商いの元にと銭をくれたが、開けてみると三文しか入っていない。
馬鹿にするなと、一旦は腹を立てるが、これでさんだらぼっちを買ってサシを作って売り、その利益で草鞋を作り、昼も夜も働き詰めで、十年後には店を構えるまでになった。三文の礼を言うために兄の元を訪れ、二人で苦労話で盛り上がり、泊まることになった。
深夜、店が火事だとの知らせ。せめて蔵が残ってくれればと念じていたが、鼠穴から火が入ってすっかり焼けてしまった。
一文なしになった親に、娘のお花が「あたいを吉原に売って金を作れ」という。涙を流しながら金を借りたが、家に帰る途中掏摸にあって、持ち金をすっかり取られてしまった。
途方に暮れて木の枝に帯をかけて自殺した。
「武、武、うなされてどうした」
「あ、夢か、おら鼠穴が気になって」
「無理もねえ、夢は土蔵(五臓)の疲れだ」
(http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-71.html より転載)

今回紹介する『鼠穴』は、要は長い話が夢だったという話です。でも、落語で語られる話はフィクションですから全て夢みたいなもんです。その夢の話を切実に、これでもかという迫真の語りで聞かせます。立川志の輔は師匠の鼠穴を初めて聞いて不覚にも涙したと書いています。その感動を自分の世界で描き直して伝えようという覚悟のようなもの。それを感じます。
江戸時代の古典落語ですが、脱サラ(脱奉公人)の弟の出世話でもあります。脱サラ出世を褒める兄のセリフが心に沁みます。
「百両稼いで、よくて三両自分のものにするか、全て自分のものにするか。」
やってみないで何がわかるという話方でした。
そういえば、立川志の輔も大卒後一度サラリーマンした回り道の人です。涙の沁みる世界を通り抜けた話に聞こえるのです。
(http://blog.goo.ne.jp/sassyy/e/ce93c18aa8f1c456da5b7474ad599eccより転載)

志の輔の「鼠穴」です。談志の「鼠穴」はsm1892148 比べて見ても面白いです。
(ニコニコ動画 動画説明より転載)

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