トレードの合間に聴いた落語を一日一席ずつ紹介していきます。

立川志の輔  山崎屋


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山崎屋(やまざきや)
●日本橋横山町の鼈甲(べっこう)問屋、山崎屋の若だんな、徳三郎は大変な道楽者。吉原の花魁(おいらん)に入れ揚げて金を湯水のように使うので、堅い一方のおやじは頭を抱え、勘当寸前。
そんなある日、徳三郎が、番頭の佐兵衛に百両融通してくれと頼む。あきれて断ると、若だんなは「親父の金を筆の先でちょいちょいとごまかしてまわしてくれりゃあいい。何もおまえ、初めてゴマかす金じゃなし」と、気になる物言いをするので、番頭も意地になる。これでも十の歳からご奉公して、塵っ端ひとつ自侭にしたことはない、と憤慨。すると若だんな、ニヤリと笑い、この間、湯屋に行く途中で、丸髷に襟付きのお召しという粋な女を見かけ、後をつけると二階建ての四軒長屋の一番奥……じわりじわり。女を囲っていることを見破られた番頭、実はひそかに花魁の心底を探らせ、商家のお内儀に直しても恥ずかしくない実のある女ということは承知なので「若だんな、あなた、花魁をおかみさんにする気がおありですか?」「そりゃ、したいのはやまやまだが、おやじが粋をしているうちはダメだよ」
そこで番頭、自分に策があるからと、若だんなに、半年ほどは辛抱して堅くしているようにと言い、花魁の親元身請けで請けだし、出入りの鳶頭に預け、花魁言葉の矯正と、針仕事を鳶頭のかみさんに仕込んでもらうことにした。大晦日、小梅のお屋敷に掛取りに行くのは佐兵衛の担当だが、「実は手が放せません。申し訳ありませんが、若だんなに」と佐兵衛が言うとだんな、あんなのに二百両の大金を持たせたら、すぐ使っちまうと渋る。「そこが試しで、まだ道楽を始めるようでは末の見込みがないと思し召し、すっぱりとご勘当なさいまし」と、はっきり言われてだんな、困りはてる。しかたがないと、「徳」と言いも果てず、若だんな、脱兎のごとく飛び出した。
掛け金を帰りに鳶頭に預け、家に帰ると「ない。落としました」だんな、使い込んだと思いカンカン。打ち合わせ通りに、鳶頭が駆け込んできて、若だんなが忘れたからと金を届ける。
番頭が、だんな自ら鳶頭に礼に行くべきだと進言。これも計画通りで、花魁をだんなに見せ、屋敷奉公していたかみさんの妹という触れ込みで、持参金が千両ほどあるが、どこかに縁づかせたいと水を向ければ、欲にかられてだんなは必ずせがれの嫁にと言い出すに違いない、という筋書き。
その通りまんまとだまされただんな、一目で花魁が気に入り、かくしてめでたく祝言も整った。だんなは徳三郎に家督を譲り、根岸に隠居。
ある日、今は本名のお時に帰った花魁が根岸を訪ねる。「ところで、おまえのお勤めしていた、お大名はどこだい?」「あの、わちき……わたくし、北国でござんす」「北国ってえと、加賀さまかい? さだめしお女中も大勢いるだろうね」「三千人でござんす」「へえ、恐れいったな。それで、参勤交代のときは道中するのかい?」「夕方から出まして、武蔵屋ィ行って、伊勢屋、大和、長門、長崎」「ちょいちょい、ちょいお待ち。そんなに歩くのは大変だ。おまえにゃ、何か憑きものがしているな。諸国を歩くのが六十六部。足の早いのが天狗だ。おまえにゃ、六部に天狗がついたな」
「いえ、三分で新造が付きんした」
(http://hajime-17.blog.jp/tag/%E8%8A%9D%E5%B1%85%E3%81%AE%E5%96%A7%E5%98%A9より転載)

立川志の輔「山崎屋」
枕もなく「よかちょろ」がはじまったなぁ、と思っていたら、なにやら長い。トイレに行っておいてよかった。昨年の「談志・志らく親子会」で、家元が「よかちょろ」を演った後、延々と落語解説をしていたのを思い出し、これが「山崎屋」か、と気づく。
(http://www.rakupachi.net/blog/tag/%E7%8C%BF%E5%BE%8C%E5%AE%B6-%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E5%B1%8B-%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%AE%89%E7%94%B0%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%BF%97%E3%81%AE%E8%BC%94%E3%82%89%E3%81%8F%E3%81%9421より転載)

落語あらすじ事典 千字寄席

落語の舞台を歩く

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