トレードの合間に聴いた落語を一日一席ずつ紹介していきます。

桂枝雀(二代目)  高津の富


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高津の富(こうづのとみ)
●大阪、高津神社の境内、富籤(くじ)の抽選で大勢の人だかり、
正面の拝殿に檜の台があり、その上に富籤の箱が乗っており、
錐(きり)の柄の長いのを持って、箱の中の札を突き刺しては、
番号を読み上げる。
一等は千両、二等でも五百両と云う大金が当ると云うので、
一獲千金を夢見る人達は気が気でない、全ての当り籤が決まり、
悲喜こもごも家に帰っていく。

そこへ現れた、一人の男、鳥取の大商人と名乗り、
大阪大川の宿屋に泊まっているが、実は一文無し、大金持ちと偽って
無銭飲食を企んでる。大嘘を尽き、宿屋の亭主から、なけなしの一分
を取り上げられて、富籤を買わされるはめになる。
その上に、当ったら半分亭主にやると云ってしまう。

境内にやって来て、何気なしに張り出された当り番号の書いた紙を見る。
「一番は 二番は」と番号を読み上げ、自分が買った一枚を何気なく
取り出す。
「私のは子(ね)の1365番か、あの張り出してる一番の番号は、
子の1365番か、一寸の違いやな」と残念がる。
念の為もう一度照合して、「あれが子の1365番 私のんが子の1365番」
一瞬の絶句があって、
「あれが子の1365番、私のんが子の1365番、子と子、千と千、三と三、
百と百、六と六、十と十、番と番 あ、あ、あ、あた、あた、当った」
男は見事千両の富籤が当ったが、二万両の商いに大阪に出てきたと亭主に
豪語して、金持ちを演じている手前、嬉しい顔も出来ずに宿屋に帰って
黙って寝てしまう。

その後、宿屋の亭主も高津にやって来て、千両当っている事を知る。
亭主は有頂天に成って、下駄を脱ぐのも忘れて、息を切らして、
男の枕元に立つ。「旦那、見事千両が当りました」
「当ったらええ。わずかの金で、それほど嬉しいのか。
人の枕元に来るのに下駄を履いて上がって来る奴があるか」
と寝床の中の男、修まっている振りをする。
「旦那、起きて、祝い酒を」
と、亭主が布団をめくると、この男も雪駄を履いて寝ていた。
(http://rakugo.seisoukai.com/?eid=819028 より転載)

枝雀は表情もとても豊かな人なので、できればDVDで見たいところですね。
あらためて聴いてみると、急逝したことが返す返すも残念に思われる落語家の一人だと思います。
『高津の富』
実在する高津宮で売られる富くじをめぐるお話し。
金持ちという触れ込みで泊まった客と宿屋の亭主のやりとりがおかしい。
金持ちぶりを自信たっぷりに語る口ぶりが最高。
(http://slowfish.blog9.fc2.com/blog-entry-322.html より転載)

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上方落語メモ

落語あらすじ事典 千字寄席

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